- A4サイズの台紙に貼り付ける
- スマホに保存した写真データでOK
- メッセージアプリの履歴も提出しよう
このページでは、配偶者ビザ・結婚ビザ申請における、スナップ写真(夫婦の関係性証明)について解説しています。
この記事の目次
結婚ビザ申請のスナップ写真とは?
在留資格「日本人の配偶者等」の申請で、当事者夫婦が真正な結婚であること、つまり偽装結婚ではないことを立証するために添付する資料です。実際に対面している様子を収めることで、申請書類の内容を補強する意味合いがあります。
結婚ビザの種類 | 書類優先度 |
---|---|
在留資格認定申請 | 必須🙆♀️ |
在留資格変更申請 | 必須🙆♀️ |
在留期間更新申請 | 推奨💁♀️ |
スナップ写真の資料作成方法
決まった書式はありません。各自A4サイズの用紙に写真を貼り付けてください。タイトルは「あなたの氏名と配偶者の氏名の写真」でOKです。
法務省Webサイトでは2~3枚と案内されていますが、写真の枚数は10~15枚程度が実務上の目安とされています。下記のどちらの方法でも構いませんが、色んなシチュエーションの写真を用意してください。
- 台紙に写真を直接貼り付ける
- 文書作成ソフトを用いてPC上で完成させる
スマホで撮った写真は使用できる?
携帯端末やデジタルカメラで撮影した写真も結婚ビザ申請に使用できます。パソコンに保存済のデータも、外国人配偶者の携帯端末に保存されている写真でもOKです。
台紙1枚につき何枚貼ればいい?
4~6枚がひとつの目安です。なお、裏面には何も貼らず、そのまま2枚目の台紙へ進んでください。用紙の端にページ番号を振っておけば親切な書類になります。
撮影日や撮影場所も書くべき?
確かな情報であれば記載したほうがベターです。記憶が曖昧な場合は、無理に書く必要はありません。
撮影場所については都市名*まで記載しておけば十分です。テーマパークやレジャーランドで撮ったスナップ写真は、なるべく施設名も添えておきましょう。
*「ベトナム ホーチミンにて撮影」など
結婚ビザ申請で提出したい写真
- 観光やショッピングの写真
- 親族と一緒に撮影した写真
- 結婚披露宴・フォトウェディングの写真
これらの写真は、あれば必ず提出してください。書面や文章で伝えられる情報には限界があります。スナップ写真で双方の関係性や親密さをアピールできれば、配偶者ビザの許可率はぐんと高くなります。
観光・ショッピング等の写真
デートで撮影したスナップ写真のほか、普段の様子や何気ない日常の1コマを探しておきましょう。
親族や親戚との記念写真
自身の親族や配偶者の家族、共通の友人等が写った写真を用意します。人数が多い場合は、あなたと配偶者に印を付けておきます。
披露宴・フォトウェディング
既に披露宴やフォトウェディングを終えている場合は、数枚ピックアップしてください。ホームパーティや二次会の写真でも構いません。
提出すべきでないスナップ写真
写真の種類 | 理由 |
---|---|
同じ日に連続で撮影したもの | 実質1枚とカウントされる |
2人が画面内にいない(片方ずつ) | 同時性が失われる |
同じ日に撮影した写真を何枚も添付するより、撮影日の異なる写真を貼り付けたほうが、結婚ビザ申請では有利に働きます。また同じタイミングで、かつ同じ場所で撮影したとしても、画面内に2人が写っていないものは提出を控えてください。
お互いのスナップ写真を1枚ずつ提出しても、2人が一緒にいた証拠にはなりにくいです。あまり意味がない資料といえます。
関係性証明としてのメッセージ履歴
スナップ写真のほか、メッセージアプリ*のトーク履歴も、結婚ビザ申請では有効な資料になります。審査を少しでも有利に進めるため、普段チャットアプリでやり取りしているご夫婦は極力提出してください。
*LINE,WeChat,Messenger,Telegramなど
メッセージ履歴の資料作成方法
お手元のスマホから、トーク履歴の画面をスクリーンショット(画像キャプチャ)で保存してください。A4サイズの用紙に配置していきます。
タイトルは「あなたの氏名と配偶者の氏名のチャット履歴」や「メッセージ履歴」と記載しておけばOKです。スクショの数は10~30枚程度が目安になり、注釈ゾーンには双方の本名(ニックネーム登録の場合)や、やり取りの日付*を記入します。
*「*年*月から*年*月分」など
どんなソフトを使えばいい?
保存した画像をPCへ転送し、Microsoft WordやGoogleドキュメント等の文書作成ソフトを用いれば簡単に作れます。Excel等でも作成可能です。
いつからいつまでの履歴を用意する?
一番最初のやり取りから、現在までのトーク履歴をまんべんなくピックアップするのが理想です。継続して連絡を取り合っている証拠として提出するので、なるべく昔の履歴まで遡ってください。
スクリーンショットを利用する際は、日付の部分を含めて保存するのがセオリーです。
1枚の用紙に何枚分配置すればいい?
4~6枚が目安になります。やり取りの内容が判別できる程度までサイズは縮小可能で、用紙の裏面は使わないようにしてください。ページ番号も振っておけばベターです。
チャット履歴を提出する際の注意点
- 犯罪行為を想起させる会話
- 道徳や倫理に反する会話
- 性的・わいせつな言葉
たとえ冗談だとしても、上記のようなやり取りはスクリーンショットを控えてください。トークの合間に送信した画像等が含まれる場合も、過激なものは避け、日常的な会話部分を選択しましょう。
一方的なやり取りやスタンプのみの履歴も、配偶者ビザ申請ではなるべく避けるよう推奨します。
結婚ビザ申請で有利になり得るその他の資料
- スマホ等の通話履歴
- 手紙・メッセージカード
- EMS等の控え伝票
- 婚約指輪購入時の領収書
上記のような資料も、結婚ビザの審査ではプラスになる場合があります。必須ではありませんが、お手元に残っている場合は申請書類に組み込むのもひとつの方法です。
スマホやアプリの通話履歴
音声通話やビデオ通話の履歴画面をスクリーンショットで保存します。基本的な資料作成方法はメッセージ履歴と同じです。
個々人の状況にもよりますが、スクショの枚数は数枚~10枚程度で十分と考えられます。テキストベースのやり取りが残っていないご夫婦は添付しておきましょう。
手紙やメッセージカード
誕生日や記念日にもらった(贈答した)手紙などが残っていれば、コピーを取って提出します。
結婚ビザ申請では原則、書類の返却はありません。提出する際はコピーを添付しましょう。手紙を受け渡した日付やシチュエーションも余白に記載できればベターです。
EMS・国際郵便の控え伝票
プレゼントを贈答した際の伝票を保管している場合は、控えのコピーを資料に組み込みます。
衣服や食料品を贈答した事実も、夫婦の関係性証明に利用できます。依頼主・届け先の氏名や受付年月日が印字された伝票のコピーを添付しましょう。
婚約指輪などの領収書
ペアリング・アクセサリーなどの注文書や領収書のコピー添付も結婚ビザ申請では有効です。
偽装結婚で婚約指輪の購入は考えにくいので、注文書や領収書があれば、真正な結婚であることを別の角度からアピールできます。
更新申請でスナップ写真は提出するべき?
法務省Webサイトでは、結婚ビザの更新申請(在留期間更新許可申請)にスナップ写真は不要と案内されています。写真がなくても申請は受理されますが、現在の夫婦関係を伝える意味も込めて、数枚程度の添付をおすすめします。
不仲な時期・別居期間があった場合や、再婚案件の更新申請では、極力スナップ写真を提出してください。
おわりに
結婚ビザ・配偶者ビザ申請におけるスナップ写真(関係性証明資料)について解説しました。文章だけでは伝えきれない部分を補完するようなイメージで、多面的に立証していくことがポイントですね。