- 変更申請・更新申請は原本提示が必要
- 認定申請の場合はコピーの添付が親切
- あなたの分のコピー添付も有効な場合有
このページでは、配偶者ビザ・結婚ビザ申請における、パスポート・旅券の取り扱いについて解説しています。
この記事の目次
認定申請でのパスポートの取り扱い
必須資料ではありませんが、パスポートの顔写真ページのコピーを添付すれば親切な書類になります。
コピーを申請書類に添付する
在留資格認定証明書交付申請(認定申請)で結婚ビザを取得する場合、パスポート原本やコピーの提出は必須ではありません。ただ、名前の正確なスペルを伝えるほか、外国人配偶者の本人確認もかねて、顔写真ページのコピーの添付を推奨します。
認定申請の場合、パスポートの原本は提出不要です。自宅保管で構いません。
どうやってコピーを取ればいい?
海外から郵送してもらうのは大変なので、スマホの撮影データをコンビニ等で印刷すればOKです。
2ページ以上の余白を残しておく
外国人配偶者のパスポートには、2ページ分以上の余白が残っていなければなりません。
認定証明書が交付されたあとの査証申請で、外国人配偶者は現地大使館・領事館にパスポート原本を提出します。その際、2ページ分以上の余白が求められます。余白がない場合はパスポートの更新や増補を済ませておきましょう。
なぜ余白が必要なのか?
結婚ビザの在留カードを受領するまでに、合計2枚のシールが余白部分に貼り付けられるからです。
査証申請を終えると1の日本国査証が貼られ、日本入国時の空港で2の証印がパスポートに貼られます。スペースの都合上、必ず2ページ分を消費します。
補足:査証申請とは?
在留資格認定証明書交付申請を終えたあと、海外の大使館・領事館で行う申請を査証申請といいます。
「結婚ビザは日本の入管局と海外の大使館で二重に審査する」という認識でOKです。
結婚ビザの在留資格認定証明書交付申請とは?パスポートをまだ持っていない場合
認定申請(在留資格認定証明書交付申請)では、許可が下りた日から3ヵ月以内に外国人配偶者が日本へ入国しなければなりません。また申請書にはパスポートから転記する箇所もあるので、結婚ビザの申請前には準備しておきましょう。
変更申請でのパスポートの取り扱い
結婚ビザの在留資格変更許可申請では、パスポートの原本提示が必要です。
既に外国人配偶者が日本に居住しているため、特別な準備はありません。そのまま、パスポートの原本を申請時に持参すればOKです。
短期滞在ビザで来日中の場合
短期滞在の在留資格で訪日し、結婚ビザへの変更申請を予定しているケースでは、パスポートの携帯義務*に注意が必要です。「日本人の配偶者等」在留資格を取得するまでの間は、パスポートを常に携帯しなければなりません。
*参考法令入管法23条
家に置きっぱなしは避けよう
外食やショッピングの際にも、パスポートは持ち歩くようにしてください。
留学ビザや就労系ビザの保有者
結婚ビザへ変更する前から、既に在留カードを所持している外国人の場合、パスポートの携帯義務はありません。
ただし、パスポートの代わりに、在留カードの携帯義務が課されます。不携帯が発覚すると罰金もあり得る*ので気を付けてください。ちなみに、在留カードを所持している外国人のことを「中長期在留者」と呼んだりします。
*参考法令入管法75条の3
更新申請でのパスポートの取り扱い
結婚ビザの在留期間更新許可申請においても、パスポートの原本提示が求められます。
取り扱いは変更申請と同様です。特別な準備は必要なく、申請時にパスポートの原本を入管局へ持参すればOKです。
パスポートの期限延長・更新について
結婚ビザ申請と直接の関係はありませんが、外国人配偶者のパスポートの更新は日本にある大使館・領事館で手続きが可能です。ベトナム国籍の場合は、日本にあるベトナム大使館・領事館が窓口になります。
日本人配偶者のパスポートについて
原則、日本人配偶者(あなた)のパスポートは提出不要です。ただし、渡航歴の立証としてコピーを提出すれば有利に働くこともあります。
結婚ビザを申請する前に、相手の母国を訪れた経験がある場合は、その証拠としてスタンプが押されたページのコピーを追加するのも有効です。
追加する場合は「顔写真のページ」と「スタンプのあるページ」を用意します。
質問書にも渡航歴の項目はある
併せて提出する質問書の6ページ目にも、あなたの渡航歴について記載する項目はあります。
「質問書に記入するからコピーは不要」という意見もありますが、質問書は自己申告で作成する書類です。そのため、書類に客観性を持たせる意味を込めて、当サイトでは日本人配偶者のパスポートも取り上げています。
コピーを添付しなくてもよいケース
- 現地の観光地で一緒に撮影した写真
- 相手の実家で親族と撮った写真
夫婦関係の立証として、申請時に上記の資料を提出する場合は、あなたが現地へ渡航したことが写真から確認できます。そのため、パスポートのコピーを添付するメリットは低くなるといえます。
おわりに
結婚ビザ・配偶者ビザ申請におけるパスポート(旅券)について解説しました。なお、コピーに関しては、内容が確認できれば白黒でもカラーでも構いません。