【最新】配偶者ビザ申請の身元保証書の書き方：身元保証人の役割も解説

このページでは、配偶者ビザ申請における、身元保証書の書き方と記入例・身元保証人の役割について解説しています。

配偶者ビザの身元保証書の書き方・記入例

配偶者ビザ申請（在留資格：日本人の配偶者等）の身元保証書は、上記の書式で統一されています。申請の種類や内容に関係なく使用可能で、審査上の必須書類です。かんたんに作成できるので、1から8まで順番に見ていきましょう。

1.作成年月日

身元保証書の作成日^＊を記入します。配偶者ビザの申請日（入管局へ書類を提出する日）でも構いませんが、なるべく作成した日を書いておきましょう。

書類の右上に各申請共通の文言がない身元保証書は昔の書式です。最新のものではありません。

現行の配偶者ビザ申請の身元保証書は、上部に各申請共通と記載されています。旧書式を配布・解説したままになっているWebサイトもあるので、使用は控えてください。

2.配偶者の国籍

申請人（外国人配偶者）の国籍を記入します。国名は正式名称でなくてもOKです。普段の会話で使用している名称^＊を記載してください。

3.配偶者の氏名

申請人（外国人配偶者）の氏名を記入します。氏名はパスポート表記に合わせてください。SurnameやGiven nameをそのままの順番で記載します。

具体的に氏名はどう書くの？

1から2の順番に記入すればOKです。ミドルネームがある場合も、上から順に転記しましょう。

4.身元保証人の氏名・署名

身元保証人（日本人配偶者＝あなた）の氏名を自筆で記入します。この項目以外はPCなどで打ち込んでも構いませんが、保証人の氏名はボールペンで書き込んでください。

最新版の身元保証書は捺印不要

現行の身元保証書に捺印は不要です。旧書式は捺印必須でしたが、現在は押印欄が廃止されています。

5.身元保証人の住所・電話番号

身元保証人（日本人配偶者）の住所を記載します。あなたの住民票から、番地等も含めて転記してください。電話番号は携帯・固定電話のどちらでも構いませんが、繋がりやすいほうを記入しましょう。

住民票と異なる場所で暮らしている場合は？

決まった書き方はありませんが、このように2行に分けて記載しておけば親切ですね。

6.身元保証人の職業・勤務先

身元保証人（日本人配偶者）が会社役員であれば会社役員（株式会社＊＊）、個人事業主の場合は個人事業主（屋号：＊＊）と記入してください。また、勤務先の電話番号は就業先の番号を記載します。A営業所勤務であれば、A営業所の電話番号が必要です。

派遣社員の場合はどう書けばいい？

身元保証人が派遣社員のケースでは、上記のように2行で派遣元と派遣先を記入しておけばベターです。決まった書き方はありませんが、こうしておくと、より正確な情報を配偶者ビザの審査官へ伝えられます。

7.身元保証人の国籍

あなたが日本国籍者であれば日本とだけ記載します。在留資格や期間は無視してください（日本国籍者に在留資格や在留期間はありません）。

8.被保証人との関係

あなたが夫であれば夫、妻であれば妻と記入してください。被保証人は保証される人、つまり申請人（外国人配偶者）を指します。

以上で身元保証書は完成です🤗

配偶者ビザ申請の身元保証人とは

配偶者ビザ申請では、日本人配偶者（あなた）が身元保証人を担います。また申請時点で、日本に居住していることが身元保証人の条件とされています。したがって、この条件は日本国内に住民登録がある、つまり住民票が発行されることを意味します。

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身元保証人が保証する内容は？

配偶者ビザの申請では、上記3点の保証が求められます。これらすべてを満たしているかどうかが、保証人としての適格性を判断する目安になります。どれか1つでも欠けてしまうと、審査ではとても不利になります。

身元保証人に法的責任はない

在留資格「日本人の配偶者等」の身元保証人に法的な責任はありません。あなたが滞在費等の支払いを怠ったとしても、それを理由に罰則や強制執行を受けることはなく、身元保証人には常識の範囲内での監督（道義的責任^＊）のみが課されます。

法的責任がないとはいえ、適格性を欠くと今後の更新申請や永住権申請で不利に扱われます。できる限り約束は守りましょう。

配偶者ビザと身元保証人の収入

法令等で身元保証人の収入額の目安は公表されていませんが、配偶者ビザ申請では月収約20万円、年収で250万円程度が審査のボーダーになるとされています。保証項目に金銭的サポートが含まれる以上、保証人にはある程度の経済力が求められます。

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身元保証人に親を追加してもOK

日本人配偶者は自動的に保証人を担いますが、親族に追加で身元保証をお願いすることも可能です。

上記のいずれかに該当する場合は、あなた以外にも身元保証人を追加したほうが、配偶者ビザ申請で有利になると考えられます。中でも1に当てはまる方は、追加身元保証人の検討（2人体制^＊）をおすすめします。

外国人配偶者が扶養する場合は？

変更申請や更新申請の場合で、外国人配偶者が日本で十分な収入を得ていれば、あなた側の金銭的保証力は原則問われなくなります^＊。身元保証書はあなた（日本人配偶者）が作成し、滞在費や帰国旅費の項目を外国人配偶者本人に移転させるイメージです。

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日本人配偶者が海外在住中の場合は？

日本在住の親族にも身元保証を担ってもらうのがベターです。居住要件^＊から外れることになりますが、日本人配偶者の身元保証書も準備します。

身元保証人は親や友人にも頼むべき？

結論を言うと、あなたが日本在住で、かつ当事者の世帯収入のみで生活が可能であれば、無理に保証人を増やす必要はありません。このあたりの判断は難しいですが、世間一般の平均年収と同程度なら、追加の身元保証人は原則不要と考えられます。

身元保証を依頼するときの優先順位

収入状況等を考慮し第三者にも身元保証を依頼する際は、父母その他親族友人の順番で検討します。近い親族からお願いするのがセオリーです。

極力友人や知人に依頼するのは避けてください。また配偶者ビザの制度上、身元保証人は2人のほうが有利になるとは限りません。あくまでも変則的な申請になります。

追加身元保証人の提出書類については、入管庁Webサイト等で公表されていません。ただし、実務上は上記の書類を準備しておけば問題ないと解されます^＊。日本人配偶者（あなた）と追加身元保証人が同居している場合、住民票は原則不要です。

身元保証人になる前に気を付けたいこと

当たり前ですが、身元保証人は公的義務（法令遵守や納税義務）を履行している方が望ましいです。

住民税などを滞納していると、配偶者ビザ申請では不利に扱われます。滞納が理由で不許可になる可能性もあるので、速やかに市/区役所で所定の手続きを行ってください。

身元保証人の重複に注意

追加の身元保証人が、あなた以外の申請でも保証人を担っている場合、確認事項が1つ増えます。

第三者の身元保証人にもなっているケースでは（配偶者ビザ以外も含む）、その人物が道義的責任を果たしているか確認してください。もし同責任を守っていない場合は、保証人としての適格性を欠くので、ほかの親族への依頼を検討しましょう。

配偶者ビザ申請における身元保証書と身元保証人について解説しました。あなたが正社員なら、そこまで深く考える必要はありません。また記事内では省略していますが、偽装結婚に関与した場合は、別途刑事責任を問われる可能性があります。