- Windowsのパソコンからのみ登録可能
- ブラウザはMicrosoft EdgeかChromeのみ
- 配偶者ビザの申請予定者向け
配偶者ビザのオンライン申請を行うには、事前に在留申請オンラインシステムから利用者情報登録を済ませておく必要があります。このページでは、在留資格「日本人の配偶者等」の申請予定者を対象に、利用者情報登録(新規利用者登録)のやり方・手続きについて解説しています💁♀️
なお、既に利用者情報登録が済んでいる方は、下の記事に移動してください。
【保存版】配偶者ビザのオンライン申請を行政書士が解説この記事の目次
はじめに
在留申請オンラインシステム(オンライン申請)を利用するには、日本人配偶者(あなた)が日本に居住していることが求められます。つまり、日本国内に住民票を置いていることが前提で、海外に在住中の夫婦はオンラインでの申請はできません🙅♀️
海外在住の夫婦が配偶者ビザを取得する方法:一緒に帰国するときの必要書類は?利用者情報登録に必要なもの
準備するもの | 説明 |
---|---|
マイナンバーカード | 妻・夫が海外にいる場合は日本人配偶者のカード |
パソコン | スマホからは登録できません |
ICカードリーダライタ | マイナンバーカード対応なら何でもOK |
JPKIクライアントソフト | 公式サイトからダウンロード |
在留カード | 妻・夫を海外から呼び寄せる場合は不要 |
外国人配偶者を海外から直接呼ぶ(認定申請を選択する)場合、在留カードはそもそも存在しないため不要です。なお、変更申請(他のビザから配偶者ビザに切り替える申請)や更新申請(保有中の配偶者ビザの期限を延長する申請)では必須になります。
ICカードリーダライタの購入
私たちの事務所では業務用にSONYのPaSoRiを使用していますが、何でも構いません🙆♀️
安いもので1000円台からあります。ICカードリーダライタ(リーダー・ライター)自体は更新申請(ビザの延長)時に何回も使用できますし、なにより入管局で何時間も待つ必要がなくなります。入管までの交通費も浮くので、数千円の元は取れると思います。
誰のマイナンバーカードが必要?
認定申請で配偶者ビザを取得する(外国人配偶者が現時点で海外に居住中である)場合は、日本人配偶者のマイナンバーカードを用意してください。一方、変更申請(他のビザからの切り替え)や更新申請(ビザの期限延長)を予定しているご夫婦は、外国人配偶者のマイナンバーカードが必要になります。
変更申請と更新申請は原則、外国人配偶者が本人名義で申請する流れになります。あなたはあくまでもサポート役に回るイメージですね。
JPKIクライアントソフトのダウンロード・インストール
それでは、これから具体的に在留申請オンラインシステムの利用者情報登録方法を紹介していきます。上記リストの“必要なもの”を揃えた上で読み進めてください💁♀️
まず、今使用しているブラウザがGoogle ChromeもしくはMicrosoft Edgeであることを確認してください。それ以外は非対応です。
インターネットを閲覧するときに使うものです。検索したり、Webページを表示させたりするときに立ち上げる(起動させる)ソフトウェアを指します。
公的個人認証サービスサイトからJPKIクライアントソフト(利用者ソフト)のWindows版を選択します。なお、在留申請オンラインシステム・オンライン申請の利用者情報登録にスマホは使えないので、必ずパソコンから申請する場合のICカードリーダライタを使用する場合から選びましょう。
Mac版のインストーラーは現時点で公開されていません。
画面に従って、Edge/Chromeブラウザ利用版のJPKIクライアントソフト(利用者ソフト)をダウンロードし、インストーラーを起動させてください。
サイトの真ん中のほうにある通常版の利用者クライアントソフトではありません。その下にある「Edge/Chromeブラウザ利用版」を選択しましょう。通常版の利用者ソフトは在留申請オンラインシステム上で認識してくれません🙅♀️
インストーラーの起動後、表示に従いインストールをクリックします。
このようなメッセージが出た場合、管理者権限で再度インストーラーを起動させます。OKを押して閉じたあと、右クリックして管理者として実行を選択してください。
Microsoft Edgeで利用者情報登録の手続きを行うならEdgeを使用しますを、Google Chromeで事前登録をするならChromeを使用しますを選択してください。完了をクリックすると、選んだブラウザが起動します。
Chromeを使用する場合
自動的にこの画面が表示されるので、Chromeに追加を押してください。
拡張機能を追加をクリックすれば、JPKIクライアントソフトの導入は完了です。
Edgeを使用する場合
画面上に追加ボタンがないときは、拡張機能を許可するを選択してください。
Chromeに追加ボタンが表示されるのでクリックし、拡張機能の追加を押せば、JPKIクライアントソフトの準備は完了です。
マイナンバーカードの読み取り
ICカードリーダライタをパソコンに繋ぎ、マイナンバーカードをセットしてください。その後、新規利用者登録に進みます。
在留申請オンラインシステムにアクセスし、新規利用者登録の外国人本人・その他を選択すれば、自動で先ほどダウンロードしたJPKIクライアントソフト(利用者ソフト)が立ち上がります。ここまでくればあともう少しです🙆♀️
繰り返しますが、在留資格認定証明書交付申請の場合は日本人配偶者(あなた)のマイナンバーカードを読み取ります。在留資格変更許可申請や在留期間更新許可申請の場合は外国人配偶者のマイナンバーカードをセットしましょう。
一番下の「窓口申請」は紙の書類を入管局に提出したい方向けです。オンライン申請を希望するご夫婦は無視してください。
新規利用者登録ができない:エラーになる
カードリーダーの接続に問題があるとカードとの通信中にエラーが発生しましたというメッセージが表示されます。新規利用者登録ができない(在留申請オンラインシステムがエラーで反応しない)ときは、Edge/Chromeブラウザ利用版を使っているかを確認してみてください。それでもダメなら、次に解説するカードリーダーの挿し直し、またはドライバの手動ダウンロードを試みましょう。
エラーコード | エラーの原因 |
---|---|
EW104J1502 | ICカードリーダライタ自体をPCが認識していない可能性がある |
EW104J1503 | マイナンバーカードをPCが認識していない可能性がある |
コードが出ない | Edge/Chromeブラウザ版の利用者ソフトを導入していない |
対応策1:カードリーダーを挿し直す
Windowsをご利用の場合、ドライバは自動でインストールされます。ICカードリーダライタ(カードリーダー)をパソコンに接続してしばらく待つと、画像のように、タスクバーの右下に通知が入ります。
1タスクバーのアイコンをクリックし、2インストールに関する通知を選択します。そのあとは画面の案内に従い、ドライバをダウンロード・インストールしてください。場合によってはパソコンの再起動が必要になります。
対応策2:ドライバを手動でダウンロードする
上記の方法でも新規利用者登録ができない(エラーで反応しない)場合は、カードリーダーを購入した会社のWebサイトからドライバを自分でダウンロードします。
「製品名+ドライバ」などで検索し、該当ページからドライバをインストールしてください。
在留申請オンラインシステムの利用者登録手順
新規利用者登録に使用するパスワード | 文字列・種別 |
---|---|
署名用電子証明書の暗証番号 | 6~16桁の英数字 |
利用者証明用電子証明書の暗証番号 | 4桁の数字 |
マイナンバーカードを作成したときに記入した暗証番号記載票(暗証番号登録票)を念のため用意します。在留申請オンラインシステムの新規利用者情報登録では、上の2つのパスワードを使用します。連続で入力に失敗するとロックがかかるので、記憶している方以外は記載票を手元に置いてください💁♀️
署名用&利用者証明用パスワードの入力
署名用パスワードは「署名用電子証明書の暗証番号」が該当します。ご自身で設定した6桁から16桁の英数字を入力してください。
利用者証明用パスワードは「利用者証明用電子証明書の暗証番号」を指します。4桁の数字を入力しOKを押してください。
利用者情報登録画面の記入例
在留申請オンラインシステムの利用者情報登録の入力画面に移りますので、フォームに個人情報を記入していきましょう。認定申請なら日本人配偶者(あなた)の情報を、変更申請・更新申請の場合は外国人配偶者の情報を入力します💁♀️
登録メールアドレスの注意点
在留申請オンラインシステム・オンライン申請では、海外のIPアドレスがブロックされます。そのため、メールアドレスはプロバイダメールのほか、Yahoo!メールなどの主要なサービスを利用してください。私たちの事務所で調べたところ、Yahoo!メールは使用できることを確認しています🙆♀️
オンライン申請でGmailは非推奨
GmailやHotmailは非推奨と公表されているのでおすすめはしません。弊所で調査してもGmailは使用できませんでした😓
受信拒否設定にも注意しよう
ご夫婦側のメールの受信拒否設定にも注意してください。@ras-immi.moj.go.jpのドメインが受信できるように設定しておきましょう。
利用者の区分について
配偶者ビザの申請種別 | 利用者の区分 |
---|---|
認定申請海外から直接呼び寄せ | 配偶者,子,父又は母等(法定代理人を除く) |
変更申請他のビザからの切り替え | 外国人本人 |
更新申請配偶者ビザの期間延長 | 外国人本人 |
上記の表を参考に、利用者の区分を選択してください。認定申請は日本人配偶者(あなた)名義で配偶者ビザを取得しますが、それ以外は外国人配偶者の名義で申請するため外国人本人を選ぶ、というわけですね🙋♀️
在留カード番号の転記方法
認定申請(妻/夫が海外に居住中のケース)はそもそも在留カードがないので、何も入力しなくてOKです。というか、このケースのご夫婦は在留カードをもらうために配偶者ビザを申請するので、持っていなくて当たり前という理解で構いません。
変更申請と更新申請の場合は、外国人配偶者が持っている在留カードの右上に印字された英数字をそのまま入力すればOKです。
最後に、これまでの入力内容を確認して登録を押せば、在留申請オンラインシステム(配偶者ビザのオンライン申請)の新規利用者情報登録は手続き完了です。数分後、入力したメールアドレス宛に認証IDの通知が届きます。
認証IDは自動返信メールにも記載されます。ただし、エラーでメールが受信できないケースを想定して、IDはどこかに控えておきましょう。
参考 利用者情報登録メールが届かない場合出入国在留管理庁ログインパスワードの設定
登録したメールアドレスに在留申請オンラインシステムからメールが届いたら、ICカードリーダライタはパソコンから外しても構いません。届いたメールに記載されているURLからパスワード登録ページにアクセスしてください💁♀️
パスワードの登録完了画面が表示されれば、これでいつでも在留申請オンラインシステムにログインできます。このあと、出入国在留管理庁から再度メールが届きます。
メールに記載されている認証IDは配偶者ビザのオンライン申請で必要になります。IDが書かれた「パスワード登録完了及び認証IDのお知らせ」メールは絶対に削除しないでください。次からは、いよいよ実際のオンライン申請に移っていきます。
行政書士事務所UBIQについて
以下は宣伝なので不要な方は読み飛ばしてください🙇♀️
私たちの事務所もオンライン申請を導入しており、全国対応でサービスを提供しています。弊所にご依頼いただくと申請書類の作成はもちろん、この記事で解説している新規利用者情報登録をする必要もなくなりますので、ご検討いただければ幸いです🙌