- 自分でオンライン申請したい方が対象
- 窓口への提出がオンラインになるだけ
- 申請書類は事前にPDFでまとめておく
このページでは、入管庁が公表している操作マニュアルをもとに、配偶者ビザのオンライン申請の手続き・方法を解説しています。在留資格「日本人の配偶者等」の申請を予定している方は是非参考にしてみてください💁♀️
この記事の目次
配偶者ビザのオンライン申請の流れ
📌ログインには利用者情報登録が必須
📌パスポートや役所発行の書類を見ながら入力
📌3:4の比率で撮影した写真を登録
📌各申請書類を1つのPDFにまとめる
📌申請番号が通知されると手続き完了
配偶者ビザのオンライン申請はざっくりとこのように流れていきます。なお、申請書類は先に作っておく必要があるので、入管庁の必要書類ページやこのサイトの解説記事を参考に書類作成を済ませておきましょう。それでは、順番に説明していきます🙆♀️
在留申請オンラインシステムのログイン方法

最初に、ICカードリーダライタを使ってマイナンバーカードをPCに接続してください。
在留申請オンラインシステムの利用者情報登録(新規利用者登録)がまだの方は、下の記事を参照し登録を済ませてください。

在留申請オンラインシステムにアクセスし、ログイン欄にある外国人本人・その他を選択してください。ログインページへの移動が始まります。
画像のようにカードとの通信中にエラーが発生しましたと表示された場合は、1ICカードリーダライタがPCに接続されているか、2マイナンバーカードが正しくセットされているか、この2点を確認してください。
エラーコード | エラーの原因 |
---|---|
EW104J1502 | ICカードリーダライタ自体をPCが認識していない可能性がある |
EW104J1503 | マイナンバーカードをPCが認識していない可能性がある |
マイナンバーカード作成時に設定した利用者証明用パスワード(4桁の数字)を入力しましょう。パスワードが分からない方はこちらの記事が参考になります。OKボタンを押すと、自動的にログインページに切り替わります。
認証IDとオンラインシステムのログインパスワードを入力します。認証IDは入管庁から届いた“パスワード登録完了及び認証IDのお知らせ”メールを参照してください。
ログインが完了すると、メニュー画面が表示されます💁♀️
配偶者ビザの申請種別の選び方
メニュー画面の上部にある申請情報入力を選択します。1件ずつ申請情報を入力で構いません。一括のほうは就労ビザなどで複数人をまとめて申請する場合に用いるので、配偶者ビザのオンライン申請では無視してください。
ご夫婦の現在の状況 | 選択すべき申請種別 |
---|---|
1海外から外国人妻・夫を直接呼び寄せる | 在留資格認定証明書交付申請 (Certificate of eligibility) |
2日本滞在中の米軍関係者と結婚した | 在留資格取得許可申請 (Permission to acquire status of residence) |
3配偶者ビザの有効期限を延長する | 在留期間更新許可申請 (Extension of period of stay) |
4ほかのビザから配偶者ビザに切り替える | 在留資格変更許可申請 (Change of status of residence) |
外国人配偶者が海外に居住中(まだ日本に来ていない)なら1を選びましょう。妻や夫が既に配偶者ビザを保有しているなら3を、妻や夫が就労ビザ・留学ビザなどで日本に滞在している場合は4を選択します。
*就労資格証明書交付申請は配偶者ビザの申請に関係ないので選ばなくてOKです
在留資格の欄は、配偶者ビザのオンライン申請を行うので日本人の配偶者等を選択し、主たる活動内容はそのままで構いません。
申請情報(身分事項)を入力する前に
これから解説する「身分事項&活動に関する事項」は、配偶者ビザ申請の必要書類である交付申請書や許可申請書の内容とリンクしています。先に申請書を作成した方は、身分事項の画面を見て「同じことをもう1回入力するんかい😓」と感じたはずです。

それぞれ内容がかぶっているので、既に交付申請書や許可申請書を作成したご夫婦は、そこからコピペするだけでOKです。
申請の種別 | 「身分事項&活動に関する事項」とリンクする書類 |
---|---|
認定申請:呼び寄せ | 在留資格認定証明書交付申請書 |
変更申請:切り替え | 在留資格変更許可申請書 |
更新申請:期限延長 | 在留期間更新許可申請書 |
まとめると、次章以降の「身分事項&活動に関する事項」の説明は、上の表にある「認定証明書交付申請書」や「変更/更新許可申請書」の解説記事とほぼ一致しています。つまり、申請書を作成済みのご夫婦にとっては、同じ説明を繰り返すだけになります。なので該当する方は斜め読みで構いません💁♀️
セッションタイムアウトに注意

入力中の内容は一時保存できません。また30分間操作せずに放置するとタイムアウトになります。
タイムアウトになると入力途中のデータは自動で削除されます。もう一度最初からオンライン申請(申請情報の入力)をやり直すことになるので、あらかじめ質問項目を控えてまとめて回答するなど、臨機応変に対応してください。
ブラウザの戻るボタンは使わない

申請中にブラウザの戻るボタンは絶対に押してはいけません。必ずオンライン申請画面内の戻るボタンを使用しましょう。
ブラウザの戻るや更新を使うと入力途中のデータが消えます。ちなみに下の画面が表示されると時すでに遅しです。改めて配偶者ビザのオンライン申請を始めてください。
身分事項欄の記入例と解説:1ページ目
記入例の見本画像は認定申請(配偶者を海外から呼び寄せるケース)をベースにしています。記入項目が多いので、分割して紹介します🙆♀️
1.申請人の基本情報の(1)から(7)まで
記入項目 | 書き方・説明 |
---|---|
(1) 国籍・地域 | プルダウンの中から外国人配偶者の国籍を選択 |
(2) 氏名 | “姓,ミドルネーム,名”のように半角カンマ(,)で区切る |
(3) 性別 | 外国人配偶者の生物学的性を選択 |
(4) 生年月日 | パスポートの表記に合わせる |
(5) 配偶者の有無 | 配偶者ビザの申請なので有にチェック |
(6) 職業 | オンライン申請を行う時点の職業を記入 |
(7) 本国における居住地 | 都市名(州名,省名)まで入力すればOK |
外国人配偶者の氏名表記について

配偶者のパスポートを参考に1から2の順番で記入します。ミドルネームがある場合も上から順に転記すればOKです。
氏名表記には半角カンマ(,)を使い、スペース(空白)は使用しないでください。本来スペースが入る箇所をカンマに置き換えるイメージですね。
外国人配偶者の職業について
職業欄には会社員や大学生、飲食店従業員、自営業者のように記入します。決まった書き方はないので、審査官が分かるように記入すればOKです。結婚生活の準備などで既に退職しているなら該当なし:無職としておいてください。
本国における居住地の補足
申請の種別 | “本国における居住地”の意味 |
---|---|
認定申請:海外からの呼び寄せ | 妻・夫が現在暮らしている海外の居住地(現住所) |
変更申請&更新申請 | 来日する前に暮らしていた海外の住所地 |

居住地はカタカナや漢字、全角スペースを用いて表記してください。アルファベットにするとエラーが出るので注意しましょう。
1.申請人の基本情報の(8)から(13)まで
記入項目 | 書き方・説明 |
---|---|
(8) 日本における連絡先(住居地) | 夫婦で暮らす(暮らしている)住所を記入 |
(9) 電話番号&携帯電話番号 | 固定電話がないご夫婦は携帯番号のみでOK |
(10) メールアドレス | 外国人配偶者のアドレスを記入 |
(11) 旅券番号 | 外国人配偶者のパスポートから転記 |
(12) 旅券有効期限 | “Date of Expiry”や“Valid Until”の欄から転記 |
(13) 犯罪を理由とする処分を受けたことの有無 | 国内外での処分歴がなければ無を選択 |
日本における連絡先(住居地)の補足

この項目に限らず、住所地を入力する際は住民票の表記をそのまま写すようにしてください。
具体的な書き方は下の表が参考になります。将来的に夫婦で引っ越す予定があっても、当面の間は今の住居で同居する場合、今の住居地を記入しておきましょう。なお、配偶者ビザはその性質上、同居が原則です。ビザの取得後も別居を続けるご夫婦はオンライン申請で不利になると考えてください🙅♀️
申請の種別 | 連絡先(住居地)の書き方・説明 |
---|---|
認定申請:海外からの呼び寄せ | 日本人配偶者の現住所 |
変更申請:既に夫婦で同居中 | 夫婦の現住所 |
変更申請:同居はまだ・これから | 外国人配偶者の現住所 |
申請人の電話番号について
申請人(外国人配偶者)が日本の電話番号を保有している場合は、その番号を記入します。保有していないなら、あなた(日本人配偶者)の電話番号を入力しましょう。
旅券番号(パスポート番号)とは?

旅券番号は顔写真ページの右上から確認できます。Passport No.欄の記号や数字を転記してください。
(14)在日親族及び同居者の有無
- あなた:日本人配偶者
- 外国人配偶者の血縁者で来日中の方
- 同居者:血縁者かどうかは関係なし
上記に該当する全員分の情報を1名ずつ入力していきます。在日親族又は同居者1の欄には、あなた(日本人配偶者)の情報を記入しましょう。
同居(予定)の有無について
申請の種別 | 説明 |
---|---|
認定申請:海外からの呼び寄せ | 妻・夫の来日後に夫婦で同居するなら有を選択 |
変更申請:既に夫婦で同居中 | 有を選択 |
変更申請:同居はまだ・これから | 無を選択 |
勤務先名称・通学先名称の書き方

社名や学校名にアルファベットが含まれる場合は、それらを全角に変換して入力します。半角だとエラーが出ます。
在日親族や同居者を追加する方法
記入例(画像)の右下にある追加ボタンを押すと、同じ入力フォームがもうひとつ出現します。ご夫婦以外の同居者や、外国人配偶者の血縁者(親族)が日本国内で暮らしているならば、順番に追加していきましょう。
申請人夫婦が“日本人配偶者の母親とも同居する”なら、上の見本のように記入します。日本人配偶者の実家で一緒に暮らすケースが典型例ですね。続柄欄は外国人配偶者から見た関係なので、この場合は義母を選択します。
配偶者ビザを申請する時点で、外国人配偶者の「父母・子・兄弟姉妹・祖父母・おじ・おば」の誰かが日本に在留している場合、必ず当該親族を追加しなければなりません。記入例は外国人配偶者の兄が就労ビザで来日中のケースを想定しています。当該親族とご夫婦が同居しない場合は、同居(予定)の有無欄を無にしておきましょう。

在留カード番号は右上に印字されています。在日親族の方から番号を教えてもらってください。
(15)在留資格認定証明書・在留カードの受領方法
認定申請(海外からの呼び寄せ)の場合は、認定証明書の受領方法が郵送に固定されているので、日本人配偶者のメールアドレスを入力するだけでOKです。
一方、変更申請と更新申請の場合は受領方法を郵送と窓口の2種類から選べます。どちらでも構いませんが、個人的には郵送をおすすめします。

通知送信用メールアドレスは、オンライン申請上の連絡に使用されます。このアドレス宛に配偶者ビザの申請受付完了メールが届きます。
次へを選択すると、入力フォームのその2(2ページ目)に進みます。
オンライン申請でエラーが発生したとき
!がついている項目に誤りがあります。入力内容および形式を確認し、再度入力してください
配偶者ビザのオンライン申請でこのようなエラー画面が出たら、全角と半角の変換ミスを疑ってください。全角で記入すべき箇所を半角にしている、またはその逆の状態になっていると入力エラーが表示されます。特に全角指定の場合はスペースも全角なので、これらの点に注意しながら!マークの項目を見直しましょう。
参考 全角半角 変換ツールso-zou.jp身分事項欄の記入例と解説:2ページ目
身分事項2(STEP2-2)は、認定申請かそれ以外かで記入内容が変わります。この章では2つに分けて説明しているので、ご夫婦に合ったほうの申請種別を参照してください。
認定申請:1から5まで
記入項目 | 書き方・説明 |
---|---|
1 出生地 | 外国人配偶者のパスポートにある“Place of Birth”欄が目印:全角入力 |
2 入国目的 | 日本人の配偶者等 (Spouse or Child of Japanese National)を選択 |
3 入国予定年月日 | 入国日が決まっていれば2030年1月1日のように記入 |
4 上陸予定港 | 来日時に利用する空港を入力 |
5 滞在予定期間 | 日本に永住する予定なら5年0月でOK |
出生地はパスポートを参考に

Place of Birth欄から情報を拾ってください。そのまま日本語に訳して入力すればOKです。
なお、韓国などの一部の国・地域が発行するパスポートには出生地が記載されていません。その際は外国人配偶者に直接生まれた場所を聞いてください。
滞在予定期間の補足
配偶者ビザの有効期限は5年が最長なので5年0月とするのが一般的です。仮にオンライン申請のあと、3年後に夫婦で海外移住する計画があるなら3年0月としておきます。

認定申請:6から8まで
記入項目 | 書き方・説明 |
---|---|
6 同伴者の有無 | 外国人配偶者が単独で(1人で)来日するなら無を選択 |
7 査証申請予定地 | 外国人配偶者の居住地を管轄する日本大使館・領事館の所在地を記入 |
8 過去の出入国歴 | 外国人配偶者のこれまでの出入国歴を入力:パスポート等を参考に |
同伴者の具体例は?

連れ子さんや実子を含めた親子で来日するケースなどが該当します。ちなみに、連れ子さんは別途「定住者ビザ」を申請する必要があります。
査証申請予定地の調べ方は?

外務省のサイトにアクセスし、配偶者の居住地と照らし合わせてください。管轄となる大使館・総領事館の所在地をフォームに記入すればOKです。
例:配偶者の居住地 | 管轄公館査証申請予定地 |
---|---|
アメリカ ワシントン州 | 在シアトル日本国総領事館シアトル |
ベトナム ハノイ | 在ベトナム日本国大使館ハノイ |
フィリピン国内 | 在フィリピン日本国大使館マニラ |
フィリピン在住の外国人は、どこに住んでいても大使館が管轄になるので注意が必要です。在セブ総領事館や在ダバオ総領事館は原則、配偶者ビザを取り扱っていません🙅♀️

過去の出入国歴について
配偶者が過去に3回観光で訪日し、その後就労ビザで1回来日した経験があれば、4回と記入します。申請人の出入国歴は入管側も注意深く見る項目なので、パスポートに残ったスタンプなどを参考に、なるべく正確に入力しましょう。
認定申請:9から10まで
記入項目 | 書き方・説明 |
---|---|
9 過去の在留資格認定証明書交付申請歴 | 短期滞在ビザ以外のすべての認定申請が対象 |
10 退去強制又は出国命令による出国の有無 | オーバーステイや不法就労などの 違反歴がなければ無を選択 |
在留資格認定証明書交付申請歴の補足
この項目で聞かれているのは認定申請の回数です。過去の変更申請(ビザの切り替え)や更新申請(ビザの期限延長)の回数は除外しましょう。なぜ短期滞在ビザ*が含まれないかについては、説明すると長くなります。そういうものだと考えてください。

短期滞在(観光目的)で2回、留学生として1回、ビザを申請した過去があるとします。この場合、短期ビザは算入しないので1回と入力するのが正解。
うち不交付となった回数には、不許可になった回数を記入します。過去に2回就労ビザの認定申請を行って、1回不許可になっているなら1回と入力しましょう。
*短期滞在ビザ,観光ビザ,Temporary Visaはすべて同じビザを指します🙂
退去強制・出国命令って何?
違反の名称 | おおまかな内容 | 入国拒否期間 |
---|---|---|
退去強制 | 強制送還のかたちで日本を出国すること | 5年~/永久拒否有 |
出国命令 | 自ら出頭したあとに日本を出国すること | 原則1年 |
不法就労やオーバーステイ、偽造パスポートの使用など、何らかの法律違反を犯した際に受ける処分です。夫婦が知り合う前の期間を含むので、虚偽の申述には注意してください。もちろん、ここが有だと配偶者ビザの審査は不利になります🙅♀️
認定申請:11から12まで
記入項目 | 書き方・説明 |
---|---|
11 申請人・法定代理人 | 日本人配偶者(あなた)の情報を記入 |
12 取次者等氏名 | 在留申請オンラインシステムの登録者の名前 |
配偶者ビザ(認定申請)のオンライン申請では、日本人配偶者が代理人を担います。入力し終えたら、次へを選択し、最終ページ(3ページ目)に進んでください。
変更・更新申請:1から5まで
記入項目 | 書き方・説明 |
---|---|
1 出生地 | こちらを参考に入力/更新申請は記入不要なので2から入力 |
2 現に有する在留資格 | 外国人配偶者の在留カード(下記画像)から転記 |
3 在留期間 | |
4 在留期間の満了日 | |
5 在留カード番号 |
変更・更新申請:6から10まで
記入項目 | 書き方・説明 |
---|---|
6 ED番号(英字) | 配偶者ビザのオンライン申請は空欄でOK |
7 ED番号(数字) | |
8 希望する在留資格 | 日本人の配偶者等を選択/更新申請は選択不要 |
9 希望する在留期間 | 日本に永住する予定なら5年を選択 |
10 変更の理由 | 日本人配偶者との婚姻に伴い、この先も夫婦一緒に日本で暮らしてゆくため |
8 更新の理由 | 日本人配偶者とともに、この先も夫婦一緒に日本で暮らしてゆくため |
変更の理由や更新の理由は定型文で構いません。日本人配偶者の部分はあなたの名前を挿入してください。なお、このサイトでは別途「申請理由書」の作成・添付を推奨しているので、婚姻までの経緯や詳細は理由書に反映させておきましょう🙋♀️


変更・更新申請:11から12まで
記入項目 | 書き方・説明 |
---|---|
11 代理人・法定代理人 | すべて空欄でOK |
12 取次者等氏名 | 在留申請オンラインシステムの登録者の名前:全角入力 |
配偶者ビザの変更申請と更新申請は、外国人配偶者が本人名義で手続きを行います。つまり代理人は原則存在しません*。この記入例を見ているご夫婦は、外国人配偶者のマイナンバーカードでオンライン申請の事前登録を行っているはずなので、取次者等氏名には申請人(外国人配偶者)の名前を記入しましょう🙆♀️
*外国人配偶者が入院等で外出できない場合を除きます
入力が終わったら、次へを押して、最終ページ(3ページ目)へ進みます。
活動に関する事項の記入例:3ページ目
活動に関する事項(STEP2-3)が、配偶者ビザのオンライン申請では最後のフォームになります。凡ミスのないよう正確に記入していきましょう。
1.身分又は地位と2.届出年月日
記入項目 | 書き方・説明 |
---|---|
1 身分又は地位 | 「日本人」の「配偶者」を選択 |
2 婚姻の届出先及び届出年月日 | 戸籍謄本や海外側の結婚証明書を参考に入力 |
本国等での届出先について
一部の国や地域(アメリカやイギリスなど)では、日本で先に婚姻手続きをすると本国の結婚証明書が発行されません。つまり、海外側の婚姻登録ができない(しなくてもよい)ケースがあるので、該当する夫婦はなしと記入します。

駐日大使館等に届け出た夫婦は?

日本国内にある外国大使館等でも婚姻手続きを行った夫婦は、その大使館や領事館の名称を本国等での届出先に記入してください。
3.申請人の勤務先等
- 配偶者ビザを取得してから就職活動する
- 日本国内で働くかどうかはまだ未定
上記のいずれかに該当する申請人(外国人配偶者)は、この項目をすべて空欄にして構いません。現時点で正式な内定通知をもらっている、または就労ビザなどで既に就業している場合のみ記入が必要になります💁♀️
在留資格「技術・人文知識・国際業務」などの就労ビザから配偶者ビザに変更するご夫婦は下の記入例を参考にしてください。年収額は市・区役所で取得できる「課税証明書」の給与収入欄から数字を転記しておけばOKです。
4.滞在費支弁方法
記入項目 | 書き方・説明 |
---|---|
(1) 支弁方法 | 日本人配偶者が負担するなら身元保証人負担を選択 |
(1) 月平均支弁額 | 毎月の給与からどれくらいの金銭を支払うか:目安で構いません |
(2) 送金・携行等の別 | すべて空欄でOK |
支弁方法及び月平均支弁額とは?
夫婦の生活費を負担する人(生計維持者)に関する項目です。外国人配偶者が主に働いて収入を得る場合は、支弁方法を本人負担にします。月平均支弁額が未定のご夫婦は、年収を12ヵ月で割った金額(月収)を記入しておくとよいでしょう。

月平均支弁額は金額の表記に注意してください。単位が千円なので、仮に20万円と入力したい場合は200千円と記入します。
生計維持者が複数いる場合は、入力フォーム右下の追加を選択します。あなたのほかに外国人配偶者も生活費を支払うなら、下の記入例を参考にしてください。
送金・携行等の別について
海外在住の親族から生活費を仕送りしてもらう(夫婦は働かない)、一生働かなくても暮らせるほどの資産がある、といった特殊な夫婦以外は空欄でOKです。自分たちが稼いだお金で生活する場合、この項目は無視してください🙆♀️

経費支弁者:夫婦以外の協力者
夫婦が自ら生活費をまかなう場合、経費支弁者はすべて空欄でOKです。ただし、夫婦の経済状況が良くないと入管側に判断されれば、配偶者ビザの審査は不利になります。そういった事情を踏まえて、日本人配偶者の親族(父母など)に協力を依頼するのであれば、経費支弁者の記入が必要になります💁♀️
上の記入例は、日本人配偶者(太郎さん)の親族(一郎さん)がオンライン申請に協力するパターンです。この場合は原則、親族が配偶者ビザの追加身元保証人を担うかたちになります。親族が夫婦の配偶者ビザ申請をバックアップするイメージですね。

もちろん、追加身元保証人には経済力の証明が求められるので、親族名義の課税証明書や職業証明書が別途必要になります。
5.扶養者:申請人が扶養を受ける場合
扶養のパターン | 書き方・説明 |
---|---|
日本人配偶者が外国人配偶者を扶養 | 日本人配偶者の情報を記入 |
外国人配偶者が日本人配偶者を扶養 | すべて空欄でOK(申請人が扶養を受けないため) |
記入見本は日本人配偶者(あなた)が外国人配偶者を扶養するパターンです。共働きのご夫婦は、より収入が多いほうを扶養者として扱ってください。
記入項目 | 書き方・説明 |
---|---|
(8) 申請人との関係:続柄 | 日本人配偶者が女性なら妻を選択 |
(9) 勤務先 | 日本人配偶者が実際に勤務している場所について記入 |
(10) 年収 | 市役所や区役所で取得した課税証明書の収入欄から転記 |
(8)から(10)に関しても、上記と同様、外国人配偶者があなたを扶養するなら空欄で構いません。あなたが扶養する場合のみ記入が求められます。なお、個人事業主に該当する方は給与収入がないので、年収欄には所得額を記入しておくとよいでしょう。直近で転職している方は、見込みの年収を入力すればOKです🙆♀️

そのほか、扶養者の勤務先が発行する在職証明書をオンライン申請時に添付すれば、配偶者ビザ申請の審査が有利になる場合もあります。
6.在日身元保証人又は連絡先
配偶者ビザのオンライン申請では必ず、日本人配偶者が身元保証人を担います。仮にあなたが外国人配偶者に扶養されている立場であっても、在日身元保証人の欄にはあなたの情報を記入しましょう。最後まで入力できたら、確認を押してください。
オンライン申請で最も多いエラーは全角と半角の混同です。アルファベットや数字の入力をまずは見直してください。
フリー欄と入力情報の確認・保存
入力した情報はこの先、修正や取り消しが一切できなくなります。オンライン申請を行う前にもう一度、全項目をチェックしましょう。また、入力内容を見返すこともできなくなるので、後述する「画面の保存」も忘れずに行ってください。保存作業が終わったのち、申請情報入力を選択します。
フリー欄の書き方
配偶者ビザの審査で事前に伝えたい事柄があれば明記します。入力フォームの回答では伝えきれない情報が対象で、以下のケースに該当するご夫婦は参考にしてください💁♀️
配偶者の来日歴が曖昧なとき

パスポートのスタンプや当時のメモなど、どこを探しても渡航歴が確定できないケースが該当します。
昔のパスポートは処分済み、かつ記憶も不鮮明な場合、外国人配偶者の来日回数や時期を正確に把握できませんね。そんなときは、フリー欄にその旨を記載し、入力した回数は目安であることを入管局へ伝えておきます。
職業が派遣社員の場合

配偶者ビザのオンライン申請では、派遣先と派遣元の区別がありません。
勤務先の所在地や電話番号の表記に迷ったときは、自身が派遣社員であることを明確にし、派遣元の社名などをフリー欄に記載すれば、入管側も審査しやすくなりますね。
リモートワークで働く場合

リモートワーク(テレワーク)で収入を得るご夫婦も、オンライン申請上では齟齬が生じやすいです。
外国人配偶者が海外で行っていた仕事を来日後もリモートで続ける、などの込み入った事情があれば、入管側にそれが伝わるようフリー欄に書いておきましょう。
同居時期が決まっている場合

オンライン申請の中でも、変更申請かつ同居がまだ(これから)のご夫婦が対象です。
学業や仕事の都合で今は別居しているものの、この先同居が確定している(新居の契約などで生活スペースを確保している)ケースでは、その旨をアピールしておくとよいでしょう。同居を開始する年月も併記できればベターですね。
入力情報の保存方法
配偶者ビザのオンライン申請では、一旦入力フォームをシステムに登録すると、二度と内容を見直せなくなります。入管局からの連絡や追加書類の提出通知があったときに困ってしまうので、以下の方法で内容を保存してください🙆♀️
PDF出力して保存したいとき
今回のオンライン申請が終わったあとも、保存したデータは削除しないでください。次回以降の申請時に参照する(参考にできる)可能性があります。
Webページとして保存したいとき
フリー欄に記述した夫婦は当該文章も控えておいてください。もちろん、上記の2つの方法以外に、ブラウザの拡張機能を用いて保存するやり方でもOKです。
申請情報入力後の流れ
申請情報が正しく登録されれば、このような画面が表示されます。ページ中央の下部にある申請情報一覧へを押してください。
注意説明のポップアップ(ダイアログ)が出たら、何もせずにOKを押します。この画面は、これから解説する「顔写真のアップロード」と「申請書類のアップロード」を忘れずに行ってくださいという通知です。
オンライン申請の中断と再開方法
配偶者ビザのオンライン申請を一時中断したいときは、画面右上のログアウトを選択しましょう。申請情報さえ登録できていれば、顔写真(証明写真)や申請書類のアップロードは後日でも構いません🙆♀️
オンライン申請を再開する場合は、メニュー画面から申請情報検索を選択します。
検索項目が色々出てきますが、何も入力しなくてOKです。そのまま一番下までスクロールして検索ボタンを押してください。オンライン申請のホーム画面が表示されます。
オンラインシステムに顔写真を添付
オンライン申請のホーム画面から顔写真を添付するを選択します。なお、ホーム画面の下にある申請情報一覧には、今回の配偶者ビザ申請のステータスが表示されています。このステータス画面は何度か出てくるので覚えておいてください。
参照を押して、申請人(外国人配偶者)の証明写真データを添付します。写真は自撮り(セルフィー)でも構いません。証明写真っぽく撮影してください。登録を押せば、顔写真の添付・アップロードは完了です。

写真は4:3の比率に調整しておくと綺麗に収まります。オンラインシステムに登録するこの写真が、在留カードの顔写真に採用されます。
宣伝になりますが、私たちの事務所では、顔写真のトリミングやサイズ調整、レタッチ(明度等の補正)も基本料金に含まれています💁♀️
エラーが出たときの対処法
顔写真は容量が50KBを超えるとエラーになります。画像サイズを小さくする、または容量を圧縮して50KB未満にしてください。ただし、圧縮し過ぎると画質が粗くなり、再提出になる可能性があります。サイズを300px×400px程度に抑えて、それでもダメなら圧縮するといったプランで対応してください。
参考 画像編集ソフトを持っていない方:トリミングNEC公式サイト 参考 画像編集ソフトを持っていない方:サイズ調整NEC公式サイト正常に添付できたかを確認しよう
見本の画像のように、顔写真の欄が登録済と表示されていればOKです。
また、ホーム画面の顔写真確認を選択すると、実際にアップロードされた申請人(外国人配偶者)の写真を見ることができます。
配偶者ビザ申請の書類・資料を添付
ホーム画面から資料を添付するを選択してください。これから配偶者ビザのオンライン申請に必要な各種書類をアップロードしていきます。
ファイルを選択ボタンから、配偶者ビザの申請書類を添付します。資料添付はPDF形式が指定されているので、WordやExcelデータはPDFに変換・保存しましょう。また、すべての申請書類を1つのPDFにまとめる必要があるため、編集ソフトを持っていないご夫婦は結合ツールなどを用いて1ファイルに集約させてください💁♀️
参考 Microsoft Print to PDFの使い方ITmedia
署名が求められる書類については、印刷後、署名してからスキャナーでPDFに変換してください。

住民票や結婚証明書などの原本がある書類は、原本をスキャンしてPDFで保存します。結合ツールを使って他の書類とまとめてください。
ホッチキスは外さずに、綺麗に折り曲げて全体が見えるようにスキャンします。
登録ボタンを押したあと、この画面が表示されたら、そのまま確認を選択してください。これで配偶者ビザの申請書類の添付(アップロード)は完了です。
念のため、添付資料の申請ステータスが登録済になっていることを確認しましょう。
サーバメンテナンスと表示されたら
資料添付したPDFファイルの容量が10MBを超えていると、サーバメンテナンス(サーバーメンテナンス)のエラーが出ることがあります。ファイルサイズを10MB未満にすると大抵解決するので、圧縮ツールなどを利用して容量を小さくしましょう。

過度な圧縮で文字や画像の判別が困難になると、再提出になるため注意が必要です。この画像を参考に、圧縮の程度を調整してください。
また、10MB未満にしても、バイト数の都合でエラーとなることがあります。各申請書類データの容量を調整・圧縮しながら再添付を試みましょう。
10MB以上の資料を添付するには?
どうしても添付資料のPDFファイルが10MBを超える場合は、入管庁Webサイトから参考様式9:資料添付に係る申告書をダウンロードします。資料添付に係る申告書を本来の書類の代わりに添付しオンライン申請を行うと、後日入管局から連絡が届き、別ルートで申請書類を提出できる、といった仕組みになっています🙆♀️

申告書を利用する際は、申請先の入管局に事前確認を取るよう推奨します。特殊な申請になるため、各管轄で提出方法が変わる可能性があります。
オンライン申請:配偶者ビザの必要書類
夫婦の目的 | 申請種別:必要書類リスト |
---|---|
外国人配偶者を海外から日本に呼びたい | 在留資格認定証明書交付申請 |
他のビザから配偶者ビザに切り替えたい | 在留資格変更許可申請 |
配偶者ビザの有効期限を延長したい | 在留期間更新許可申請 |
配偶者ビザ(オンライン申請)の必要書類が分からない方は、上記の入管公式サイトから確認できます。なお、当サイトは入管が公表していない書類のほか、添付すれば有利に働く書類も紹介しています。入管のサイトと交互に見ていただければ幸いです🙂

自分でオンライン申請する際は、ひとまず入管公式サイトに掲載されている書類のすべてを1つのPDFにまとめて資料添付を行ってください。
入管局に配偶者ビザを申請しよう
顔写真(証明写真)と資料の添付が済んだら、ホーム画面の入管庁に申請を行うボタンを押しましょう。“入管庁に”とありますが、実際は申請が完了した時点で、配偶者の住居地を管轄する“入管局”へ申請情報が送られます。
配偶者ビザの受付が正常に行われると、申請受付完了画面が表示されます(画像上)。また、ホーム画面の申請情報一覧も申請完了に変更されます(画像下)。
配偶者ビザの申請後、数分待つと、在留申請オンラインシステムに登録したアドレス宛に画像のような申請完了メールが届きます💁♀️
申請受付番号の通知
オンライン申請をした翌日に、入管庁から申請受付番号の通知メールが追加で届きます。このメールは配偶者ビザの審査結果が下りるまで削除しないでください。申請後、入管局とやり取りする際にこの受付番号*が必要になります。
*申請受付仮番号と混同しないよう注意してください🙅♀️
審査状況を確認する方法は?
配偶者ビザの審査の状況を確認するには、まず在留申請オンラインシステムにログインします。そして、申請を再開する場合と同様に、メニュー画面の申請情報検索からホーム画面の申請ステータスまで進んでください。
審査が開始されていると、申請状態の欄が審査中に切り替わります。審査中になったことを確認したら、こちら側ですることは特にありません。審査が完了するまでの間、許可を祈りながら待つだけになります🙏
以上が配偶者ビザのオンライン申請の解説になります。お疲れさまでした🙌
よくある質問
配偶者ビザのオンライン申請で想定される質問を紹介します。
申請方法や記入方法の相談先は?
配偶者ビザのオンライン申請を自分で行う場合は、ヘルプデスクやインフォメーションセンターが問い合わせ先になります。オンライン申請の操作方法についてはヘルプデスクを、配偶者ビザの手続きに関してはインフォメーションを参照してみてください。

ただし、入管は夫婦の味方ではありません。審査する側の立場なので、許可が下りやすい書き方・手順までは教えてくれません。
一方、この記事は少しでも審査で有利になるよう、入管のマニュアルを超えた説明・記入例も紹介しています。ご夫婦の状況に応じて上手く当サイトを利用してください💁♀️
審査が終わったあとの流れは?
配偶者ビザの審査が完了したら、このようなメールが届いて結果を通知されます。またメール以外にも、入管から電話で通知を受けるケースもあります。特に難しい手続きはないので、メールや電話の案内に従えばOKです。

なお、追加書類の提出通知は郵送で届くのが一般的です。配偶者ビザの申請後はこまめにポストをチェックしましょう。

アクセスができないんだけど?
システムのメンテナンス以外に、急にオンライン申請の接続が遮断されるときがあります。私たちの事務所が把握しているだけでも、8時間程アクセス不可になった事例があります。時間を置いてからアクセスし直しましょう🙆♀️
行政書士事務所UBIQについて
私たちの事務所もオンライン申請を導入しており、全国対応でサービスを提供しています。夫婦にとって有利になる申請書類の作成はもちろん、この記事で解説しているすべての手続きも代行可能なので、ご検討いただければ幸いです🙌